三年間、考え続けて生まれた言葉。
出てくる言葉は「自分の理想」ばかり。そのことに気付き、自分で自分にダメ出ししました。

社長就任の2年前、「新しい理念をつくりなさい」と先代社長に言われました。「お前にはお前の言葉があるだろう」と。ちょうど、経営者の集まる勉強会で理念の重要性を学んでいたところでしたから、就任までに理念をつくろう。そう宿題を自分に課したのです。多くの経営者から話を聞いたり、本を読んだりしながら考えをまとめ、徐々に幾つかの言葉に固まりつつありました。
そんな時リーマンショックが起こります。幸い当社への影響は少なかったものの、世の中の多くの企業が苦境に立たされているのを目の当たりにし、気づいたのです。「今考えているその言葉は本当に理念なのか」と。 理念案を記録したノートを見返すと“自分のしたいこと”“自分がなりたいこと”を表す言葉ばかり。「それは違うだろう」自分自身にダメ出ししました。

オーニットのアイデンティティを考えたとき、そこに見えてきたのは当社の「歴史」そのものでした。

オーニットの前身は、大手電機メーカーの下請け企業でした。しかし、親会社に頼った経営はいずれ行きづまる。そう考えた先代社長が選んだのが、自社製品を開発し自ら市場を切り拓くという道でした。
全く未知の「オゾン」という分野にまさに“ゼロ”から挑戦するのですから、相当の覚悟だったに違いありません。それでも「次の世代の人たちが夢をもって働ける場を提供したい」という強い思いを力に、今のオーニットを築いてきたのです。
「次の世代のために」「夢をもって働く」
それはまさにオーニットのアイデンティティであり、私たちの存在価値そのもの。「これを守り続けるべきだ」そう決心しました。


創造と挑戦。その言葉に込めた意味もこのカードに記しました。
仁戸田昌典・写真1

カード全部が理念だと社員には伝えています。
100年続く企業であるために、連綿と受け継がれる企業風土を築いていきたい。

企業は市場動向や世界情勢など、自分たちには操作できないことに影響を受けていきます。それらに翻弄されることなく、オーニットが永続的に存在していくために必要なものは何か。私はそのことを考え続けてきました。 それは、企業規模や売上高、高価な設備といった目に見えるものではなく、企業の中に息づく目に見えない空気だと考えています。その空気が一人ひとりの社員の意欲を企業の力に換えるのです。
「この仕事に出会えたから成長できた」
「この職場で働いたから充実していた」
「この会社で働いてよかった」
そんな言葉を社員たちに残してもらえる企業であるために、3年間考え続けて辿り着いた言葉。それが「創造」と「挑戦」。
言葉だけを見るとありきたりですが生まれた背景を理解して頂き、この言葉を働く上での基軸として共に歩んでもらえたらと思います。


仁戸田 プロフィール

Plofile
昭和47年生まれ。神戸大学工学部卒。
研究開発型電機メーカーを経てオーニットに入社。
2010年代表取締役就任。
好きな言葉は「一燈照隅」


求める人物像

先端技術を取り入れた研究開発に力を注いでいる企業…。というと華やかな世界に見えるかも知れません。しかし、実際は苦悩の連続です。ゼロをイチにするという小さな一歩のために、何度もカベにぶつかり、時には転げ落ちながらも、前を目指していく。そんな仕事になります。非常に地道で根気が必要ですが、その先には必ず大きな達成感がある。それを一緒に味わえる方を求めています。